BVEで路線を作っていると、よくPaintやPowerPointで看板のテクスチャを作りますよね。でも、いざ路線に置いてみるとなんか違う...そう、「「「 テクスチャが綺麗すぎる 」」」所詮単色で塗ったお絵描き程度では、数年、数十年雨風に晒され続けた実物の看板ほどの味は出せないのです。ではどうしましょうか。ひとつひとつ汚れを書き加える?まさか、そんなパワープレイは通用しません。この記事では綺麗すぎる看板に限らず、様々なテクスチャを汚す方法をご紹介します。目次使用ソフト今回は主に「GIMP」というソフトを使用して制作していきます。https://www.gimp.org既にお持ちの方も多いかもしれませんが、GIMPは無料で使える超高性能な画像編集ソフトです。歴史も長いため、使用方法の解説記事なんかもネットの海にたくさんあります。ぜひこの機会にインストールしてみましょう!早速汚していこうつべこべ言っていてもしょうがないので、早速汚してみましょう。定光寺を用意しました。(!?)PowerPointで制作した画像ですが、やっぱりこのままだと綺麗すぎます。この画像を例として、GIMPで編集していきましょう。まずはGIMPで画像を開き、下のような状態にしましょう。ここで秘密兵器の登場です。秘密兵器、汚い壁(直球)です。ふざけているようですが、実際にこの画像が中央西線のほとんどの汚れを担っています。汚い壁(直球)は記事のもうちょっと下にあるリンクからダウンロード可能です。ぜひご活用ください。まず、先ほどの看板にこの汚い壁(直球)を重ねます。この際、右下にあるレイヤーのうち、汚い壁(直球)が汚したい画像の上に来るようにしてください。今回は汚い壁(直球)の大きさが足りなかったので、画像のように拡大して使用します。GIMPでは、「ツール(T)>変形ツール(T)>拡大・縮小(S)」から画像の拡大、縮小ができます。このままでは画像が汚い壁(直球)になっただけなので、ここである操作をします。それが、「オーバーレイ」です。右下にあるレイヤー表示の上あたりに「モード」というのがありますよね。今は標準になっていますが、これを「オーバーレイ」に変えてみましょう。するとあら不思議、看板が良い感じに汚れたではないですか…!画像の例では色が濃かったので、オーバーレイを「ソフトライト」に変更してみたり、汚い壁(直球)の透明度を落としてみたりしました。色褪せを再現したい時には、汚されるテクスチャ側の彩度を落としてみるといい感じになります。いかがでしょうか?結構理想に近い汚れ具合になったのではないでしょうか?汚い壁(直球)以外でもこの方法は十分活用できるかと思いますので、皆さんが汚したいように汚してみていただければと思います。うん、良いですね。汚い壁(直球)のダウンロード汚れた画像を用意するのが面倒くさい方へ、今回使用した汚い壁(直球)はBVEに使用する分にはフリー素材とします。最低限の常識を守ってくれれば、自由にお使いいただいて構いません。クレジット表記も必要ないので、バンバン使って綺麗なテクスチャをどんどん汚しましょう!ダウンロード様々な活用方法良い感じに汚した中央西線の看板たちを紹介します。この画像たちも基本的には汚い壁(直球)を使用して汚しています。ですが、レイヤーモードや透明度、彩度などをそれぞれ変更し、色褪せなどまで再現しているため、それぞれ違った仕上がりになっています。一瞬で通り過ぎる看板ですから、あまり制作に時間をかけすぎるのも良くないですが、こういった細かなこだわりも制作のひとつの楽しみになっています。汚しの面白いところは、その看板が何年くらい、どんな場所でどんな汚れ方をしていったのかを想像することだと思っています。架線柱など高い位置に設置された看板と違い、線路に近い低い位置に設置された看板は鉄粉の色が乗っていたりと、細かい情景を想像しながら汚すのも楽しそうです。さいごに皆さんもテクスチャをイラストとして描くときには、是非ともこの「汚し」を活用されてみてはいかがでしょうか。この記事が少しでも誰かの役に立てば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた次の記事でお会いしましょう!